迷ったら「黒」。我が家の「共通バッグ」が決まった日。

「バッグ難民」だった私。以前、柄物の3WAYバッグを見つけて解決したと思った。 でも、問題が起きた。夫が「その柄は、俺は使えない」と言い出した。

確かに。 夫が持つには可愛すぎる。かといって、夫用のバッグ、私用のバッグ、子供用のリュック…と週末の公園に行くだけで、玄関にバッグが溢れかえる。

本屋で、あの時と同じムック本コーナー。 見つけた。同じColemanの3WAYバッグ。 「BLACK」。黒だ。

これだ。 黒なら、誰も文句がない。夫が持っても、私が持ってもいい。 価格は2990円（税込）。これで家族の「バッグのシェア」問題が解決するなら、安い。

日曜日の公園。 夫が「ボディバッグ」として使った。黒いTシャツに、この黒いバッグ。 「これ、いいね。両手が空く」。彼は満足げに、子供と全力で遊んでいる。 汚れても、黒だから目立たない。地面に置いても気にならない。

午後は、私と娘がスーパーへ。 ストラップを付け替えて「ミニリュック」にする。 娘が「背負う！」と言う。4歳の背中にも、ちょうどいい。 内側にはネームタグ。これなら、ちょっと目を離しても安心だ。

私は「ショルダーバッグ」として使う。 デニムジャケットにも、きれいめなワンピースにも、「黒」は馴染む。 柄物と違って、服を選ばない。これが、定番の色が持つ力。

見た目は小さい。でも、我が家の「とりあえず」が全部入る。

両サイドのメッシュポケット。私の水筒と、娘のマグ。 外ポケット。サッと出したいスマホと鍵。 中。長財布、オムツポーチ、子供の着替え。 そして、内側の大きなポケット。ここが「お守り」。 ぐずった時のための10.2インチのiPad。これが収まる。

このバッグ一つあれば、家族の誰でも、どこへでも出かけられる。 我が家の「公式お出かけバッグ」になった。

これは、ただの「バッグ」ではない。 家族全員の「ちょうどいい」を叶える「一つの答え」だ。

玄関に、もうバッグは溢れていない。 この黒いバッグが一つ、静かに掛かっているだけだ。