「スーツケースが閉まらない」は、スヌーピーが解決してくれた。

私は、旅行のパッキングが本当に苦手。

とくに子供が生まれてから、荷物は増える一方。オムツ、着替え、タオル。スーツケースはいつもパンパン。最後は夫が上に乗って、無理やりファスナーを閉める。それが我が家の恒例行事だった。

本屋で、このスヌーピーのポーチを見つけた。「ラクラク圧縮収納ポーチ」。 可愛い。でも、本当に「圧縮」できる？ 半信半疑だった。掃除機で吸うタイプは面倒で使わなくなった。ファスナーだけで？

値段も手頃だった。宝島社のムック本。スヌーピーのデザインに惹かれて、試しに一つ買ってみた。

家で、子供3日分の着替えを詰めてみた。Tシャツ3枚、ズボン3本、下着と靴下。 ポーチはパンパンに膨らんだ。「ほら、やっぱり」。

まず、内側のファスナーを閉じる。 次に、外側にある「圧縮用ファスナー」をぐるりと一周させた。

「シュー……」

空気が抜けていく音。さっきまで膨らんでいたポーチが、みるみる薄くなっていく。 本当に、半分くらいの厚さになった。 掃除機も、力もいらない。ただ、ファスナーを閉めただけ。

スーツケースに入れてみた。 いつもなら、この時点で隙間はない。 すっぽり収まった。しかも、隣にまだ余裕がある。

お土産を買うスペースができた。

旅行先でも、このポーチが優秀だった。 「息子の着替え」「パパのTシャツ」とポーチを分けた。 ホテルでスーツケースを開けても、中身がぐちゃぐちゃにならない。 必要なポーチを取り出すだけ。シワも、心なしか少ない。

これは旅行だけのものじゃない。 子供のオムツやおしりふき、着替えを入れて「お出かけセット」に。 クローゼットの棚で、オフシーズンのTシャツをまとめるのにも使っている。 ゴールドのファスナーは掴みやすい。ピーナッツギャングのデザインは、面倒なパッキングを少し楽しい時間にしてくれる。

これは、ただの「可愛い収納」ではない。 私の旅行の「常識」を変えた「道具」だ。

もう、スーツケースの上に乗らなくていい。 私は、もう2つ買い足すことに決めた。