この北海道チーズ蒸しケーキのぬいぐるみ、想像以上にヤバかった

正直に言うと、ヤマザキが北海道チーズ蒸しケーキのぬいぐるみを出すって聞いた時、「また企業コラボグッズかよ」って思ってた。どうせロゴが入ったクッションとかでしょ？って。でも、実物が届いて開封した瞬間、自分の考えが甘すぎたことに気づいた。

箱から取り出した瞬間、あの懐かしいクリーム色が目に飛び込んでくる。プリントじゃない。本物の蒸しケーキを再現した立体造形なんだ。表面にある北海道の形も、あの焼き色のグラデーションも、全部ちゃんと作り込まれてる。思わず匂いを嗅いでみた。チーズの香りはしないけど、この儀式感だけで小学生の頃のコンビニを思い出してしまった。

本気すぎる再現度

このFan Bookの特別付録、サイズは約21×33×14センチ。手に取った瞬間、「あ、ちゃんと重みがある」って思った。見た目も大きいけど、抱きしめた時の存在感がすごい。表面の生地も普通のぬいぐるみとは違う。触ると微妙に引っかかるような、本物のケーキ表面みたいな質感がある。

何より驚いたのが厚みと丸み。ただの平べったいクッションじゃなくて、本当に蒸しケーキのふっくらした曲線を再現してる。横から見ると、トップが少し盛り上がってて、底面が優しく丸まってる。あの「焼きたて」の膨らみ具合まで表現されてるのが分かる。膝の上に置いたら、なんか妙に落ち着く。この感覚、懐かしくて新しい。

ちょっとした「育てる」楽しみ

ここは正直に言っておく。開封直後は「あれ？」って思うかもしれない。圧縮パックに入ってるから、最初はぺったんこ。折りジワもある。でもこれ、全然問題じゃない。むしろこの「復活させる」過程が楽しい。

説明書の通りに、中の綿を揉みほぐしていく。ぺたんこだった体がだんだんふっくらしてくる様子を見てると、なんだか育成ゲームみたいで面白い。公式には完全に戻るまで一週間くらいかかるって書いてあるけど、私の場合は三日目にはもう気にならないレベルになった。今はソファに置いてあって、そこにいるだけで部屋の雰囲気が柔らかくなる感じがする。

ただのクッションじゃない使い道

使ってみて分かったんだけど、このぬいぐるみ、想像以上に万能だった。ベッドの枕元に置けば柔らかい枕代わりになるし、デスクの横に置いておけば、疲れた時にギュッと抱きしめられる。リビングのソファの隅に置いてるだけで、なんか部屋全体が優しい雰囲気になるんだよね。

友達が家に来た時も、みんな第一声が「これ何！？可愛い！」だった。そして必ず触る。触った人全員が「え、この手触り何？」って反応する。見た目だけじゃなくて、触り心地まで考えて作られてるのが伝わってくる。

写真撮影の小道具としても優秀。木のテーブルにチェックのテーブルクロス敷いて、これを置くだけで、カフェっぽいおしゃれな写真が撮れる。わざとらしい撮影用グッズより、ずっと自然な雰囲気が出せる。それはたぶん、このぬいぐるみ自体にストーリーがあるからだと思う。

Fan Book本誌も読み応えがある。1999年の誕生から20年以上愛され続けてきた歴史、工場での製造過程、いろんな食べ方のアレンジレシピまで載ってる。この本を読みながら、ぬいぐるみを抱きしめてると、単なるグッズを買ったんじゃなくて、長年の付き合いがある友達を改めて知る感覚になる。

買う価値はあるのか

値段だけ見たら、正直安くはない。でも、実際に手に取って、その作り込みと細部へのこだわりを感じたら、納得できると思う。これは流れ作業で適当に作られたキャラグッズじゃない。本気で思い出を形にしようとした、誠実な商品なんだ。

小さい頃からヤマザキの蒸しケーキを食べてきた人にとって、このぬいぐるみは抱きしめられる思い出みたいなもの。言葉はしゃべらないけど、確かな存在感で寄り添ってくれる。残業で遅くなって帰った時、ソファでこいつが待っててくれると、それだけで少しホッとする。そういう温かさがある。

それに、Fan Book本誌も侮れない。適当に作られた冊子じゃなくて、ちゃんと読める内容が詰まってる。読み終わった後、小さな蒸しケーキ一つにこれだけのこだわりと物語があったんだって知ると、なんだか愛おしくなる。

もしあなたも北海道チーズ蒸しケーキの大ファンなら、あるいは単純にこういう癒し系アイテムが好きなら、このFan Bookは間違いなく「買い」だと思う。生活が劇的に変わるわけじゃない。でも、毎日がちょっとだけ柔らかくなる。そういう小さな幸せを運んでくれる。

私にとっては、それで十分すぎるくらいだった。

リビングのソファに置かれたこのぬいぐるみを見るたび、「ああ、買ってよかった」って思う。それは懐かしさだけじゃなくて、今この瞬間の癒しでもある。そんな風に思えるグッズって、実はそんなに多くないんだよね。